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車でテレワークするならテザリングとWiMAXの組み合わせがベスト
- 2020/11/8
- 移動オフィス実証実験
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はじめに
車を移動オフィスとして使用しはじめてから、早くも9ヶ月が経過した。最近では自宅付近で働くことにも飽きてきており、頻繁に遠方へ出向いて仕事している。その間、色々と無駄な投資もしたような気がするが、通信環境については、ほぼ正解のルートを歩んできたのではないかと考えている。そのようなわけで、今回は私が構築している通信環境について解説してみる。
通信はWiMAXとテザリングの2本建てがベスト
結論から言えば、私の場合、通信はWiMAXとテザリングの2本建てがベストであると考えている。
とは言え、私の利用状況を示さなければ、読者が自分の状況と比較して検討できないと思うので、私の利用状況をザックリと示す。
1.私の利用状況
- ほぼ全ての業務をパソコンでこなす
- 基本はWiMAXを使い、止むを得ない場合のみテザリングを使う
- 平均で週に2〜3回程度テレビ会議も行う
- 業務において取り扱うデータは、メールとドキュメントがほとんどだが、たまに画像や動画のデータを取り扱う
- データの全てをクラウドで管理している
- 仕事の合間、移動中にはAmazonプライムビデオを観る。大抵は自宅でダウンロードしているが、しばしばストリーミングでも視聴する
感覚的には、上記2,3,4,5が1つでも該当する方であれば、私と同じ通信環境を推奨したい。
2.通信プラン
私が利用している通信プランは、以下の通り。
Broad WiMAX ギガ放題プラン
- 3年縛り、月額2,726〜4,011円(加入からの経過月数により推移)
- 通信量は条件付き(※)の無制限
※直近3日間で10GBを使用した場合、翌日18:00〜26:00まで1Mbpsに帯域制限 - 端末はSpeed Wi-Fi NEXT WX06を使用
2.4GHz/5GHzの同時利用が可能、別売のクレイドルあり
(別にアフィリエイトでもないので、詳細はBroad WiMAXのウェブサイトで確認いただきたい)
auフラットプラン20N
- 縛られまくり
- 5,500円で20GBまで定額、その後1,000円/GBで上積み
- 端末はiPhone11 PRO Maxを使用
(別にアフィリry)
3.利用データ量と月間コスト
上記の利用方法による、私の月間通信データ量は、概ね以下の通り。
- WiMAX
月間100GB超 - au
月間15〜25GB
※20GBを超過した場合、別途1,000円/GBの料金が発生
というわけで私の場合、月間の通信コストは9,000円+α/月となっている。
なぜ、この構成がベストなのか
「高くね?」と思った方がいるかもしれないが、この構成は移動オフィスにおいては必須、というか必要悪だと思われる。
理由はいくつかある。
理由1.スマホのテザリングだけだと、通信量が足りない
各通信キャリアのデータ通信量の上限は、50GBで横並びとなっている。ただ、私の場合、50GBでは全然足りない。
SNS、YouTubeは使い放題!とか言われても、こっちは仕事で使っているので、そんなの関係ない。大体、SNSでどうやったら何ギガも使えるんだろう?
また、万が一故障などでスマホが使えなくなると一巻の終わりだ。
そんなわけで、容量の問題からも、可用性の問題からも、スマホで全てをこなすのは怖すぎてできない。
理由2.データ通信超過でWiMAXが使えない
次はWiMAXの問題。前述の通り、WiMAXのデータ通信速度を確保し続けるためには、直近3日間のデータ通信量が10GBを超えないという条件がある。
ただ、たとえば以下のような事態で、この条件を突破してしまうことがある。
- 大容量の画像や動画を処理した(ので、クラウドの同期で大容量通信をしてしまった)
- 外出中にOSのアップデートが行われた
- 立て続けにテレビ会議をこなした
- アマプラ三杉
特に注意したいのが1番。画像や動画編集をする場合、作業経過を頻繁に保存することになると思う。そして、保存するたびにクラウドと同期され、気がつけばすごい量のデータ通信を行ってしまう羽目になる。
WiMAX公式ではデータ制限時の通信速度は1Mbpsと説明されているが、実際には250kbps以下ということも多い。また、帯域制限は18:00〜26:00とのことだが、感覚的にはもっと多い時間に帯域制限がかかっているような気がする。午後は期待しない方が良いかな、という感じ。
クラウドデータについては、同期をしようがすまいが、ローカルPCでの利用はできるので問題ない。メールも、多少遅くても問題はない。
問題はテレビ会議だ。
このような事態が発生した翌日にテレビ会議があったりすると、もうどうしようもなくなる。
こんな時には仕方ないので、スマホのテザリングを利用することになる。
理由3.サービスエリア外、または電波が悪くWiMAXが使えない
これもよくある。もちろん場所を選んでおけば問題がない。ただ、移動中に急遽仕事をする必要があった時、そこが電波が入らない場所だった場合にはスマホのテザリングを使わざるを得なくなる。
なお、これには軽減の方法もあるため、別の記事で紹介しよう。
それでも月末はヒヤヒヤ
とまあ、ここまで偉そうなことを言っているが、毎月のように月末にはau側のデータ通信量でヒヤヒヤすることになる。
というか、数ヶ月に一度は20GBの制限を超えてしまい、課金される羽目になる。
ただ、WiMAX導入により、できる仕事の制限が随分改善されたのは事実。
データ通信量が怖くて仕事を滞らせてしまっては本末転倒だと思うが、実際にWiMAX導入前はそんなこともあったので。
個人的に、働く場所に制限がなくなることと引き換えに、10,000円以下のコストで通信が担保できるのであれば、それは必要なコストだと思う。
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